高エネルギー加速器研究機構 物質構造科学研究所 量子ビーム連携研究センター 山田悟史

refnxとは?

refnxはオーストラリア原子力科学技術機構(ANSTO)の研究用原子炉OPALに設置された中性子反射率計Platypusの装置担当者であるAndrew Nelson博士が開発したX線/中性子反射率のデータ解析ソフトです。以前はmotofitというIgor Pro(wavemetrics社の解析ソフト)上で動作するソフトウェアだったのですが、それをいくつかの機能を追加した上でPythonに移植し、BSD licenceのソフトウェアとして公開されています(ソースコードはgithubで公開されています)。refnxとmotofitはどちらも特に中性子反射率法を用いたソフトマター試料の解析を意識して作られており、基本的な機能は共通しています。一方、次のような違いがありますので、ご自身の環境などに合わせてどちらを使うのが良いか選択して頂くのが良いかと思います。

motofitとrefnxの比較

motofit refnx
動作環境 Igor Pro Python
機能性 多層膜モデルによる反射率の計算とフィッティング motofitの機能+以下の機能

refnxを用いた解析への誘い

refnxは高機能ではありますが、Pythonベースであることもあって、特にプログラミングに慣れていない方にとってはインストールする所から苦労すると思われます。そこで、ここではrefnxを用いた反射率データの解析方法について、ソフトのインストールから順に解説していきます。

インストール

GUIを使った解析

(以下、現在作成中)

解析結果の妥当性について

Pythonを使った解析

参考

PythonとIgorの連携